はらくだしPPの大問題 えちご・くぴき野100キロ(60キロ) 49キロ~53.2キロ きっとそんなボランティアマニュアルなんてないと思う

えちご・くぴき野100キロ(60キロ) 49キロ~53.2キロ きっとそんなボランティアマニュアルなんてないと思う

第四関門の丸山酒造場は49キロ地点にある。

ワタシの大好きな日本酒『雪中梅』の蔵元だ。

一番好きな日本酒はと聞かれたら迷わず雪中梅と答える。

エイドに到着した時、ワタシの目はテーブルの上の甘酒の向こうにいる
『雪中梅』のはっぴを着た方々に釘付けになっていた。

何年も前から好きだった雪中梅。

その雪中梅に関わっている方々に会えた幸せ。

嬉しいなぁ。

もちろん甘酒もいただく。

ふー。

冷たくなった胃袋がニコッとした。

******
でも本当は燗をした雪中梅の方が良かったな、

いや、雪中梅は燗じゃなくて冷やでしょ。

なんて思いながら、シューズの紐の緩みが気になって前かがみになった。

その時、

んぎゃー、

冷たい水が首すじから背中にかけてびしゃーっと流れてきた。

な、なにー?

この滝、どっから落っこちてきたのー!

その時初めて気がついた。

頭の後ろでジョボジョボ音がしていたのは、
ビニール合羽のフードに貯まった雨水だったんだということに。

三角形のフードは栓のないジョウゴ状になり、
大粒の雨をどんどん吸い込み、プール化していたのだ。

すぐにエイドのお姉さんに、
『すみませーん、フードをひっくり返してもらえませんかー?』
とお願いする。

背中を反らせて待っていると、ジャボジャボと大量の水が流れてきた。

ワタシが悲壮感もなく笑ったものだからエイドの方もつられて大笑い。

そしてすかさず乾いたタオルが出てくる。

『えちご・くびき野最高です!』
と、お礼を言って再び雨のえちご路を走りだした。

******
53.2キロ地点のエイドは、道路から少し奥まったところにある浦川原里山地域活性化センター。

なぜか入り口で、ゼッケンを呼ばれた。

ん?関門じゃないのになんで?と思いつつ、給水テーブルに到着。

ボランティアは5人位いらっしゃったと思うが、ランナーはゼロ。

まるでワタシを待ってくれていたような錯覚。

しかし、すでに神の領域に入っていたワタシはすかさずに尋ねる。

『あ、あの、トイレはどこですか?』

5回目のトイレだ。

PPの事はいちいち書かないけど、今までずっと戦っていたんだ。

念のため行っとくか、というレベルではない。

よくここまで辛抱したと褒められるレベルだ。

すると、『こちらです、どうぞ』

なんと、建物の中のトイレまで連れて行って下さった。

なんと優しい。

更にトイレから出たワタシを見つけると迎えに来てくれるという暖かい待遇。

きっとそんなボランティアマニュアルなんてないと思う。

一人一人のランナーを大事にしたいという想いが行動を起こして下さるんだよね。

トドメは『PPさん、ラスト7キロ頑張って下さいね』と名前まで呼んでくれる。

そっか、入り口でゼッケン番号を読み上げていたのはこのためだったんだ。

あぁ、もう完全に骨抜きにされた。

「行ってきまーす」

雨か涙か鼻水かわからないけど、グチョグチョになった顔で

何度も後ろを振り返り、大きく手を振った。

つづく


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