はらくだしPPの大問題 南アルプス 荒川三山-赤石岳縦走【1】椹島ロッジ→千枚小屋 アレ○さん(仮)との出会い

南アルプス 荒川三山-赤石岳縦走【1】椹島ロッジ→千枚小屋 アレ○さん(仮)との出会い

南アルプスの山はアクセスが悪い。
登山口の椹島ロッジまでのアクセスは、車だと新静岡 IC から畑薙駐車場まで 70 キロ、
そこから送迎バスで 1 時間。
一番早い送迎バスの出発時間が7:30と遅いのは山行時間を短くして
小屋に泊まってもらおうという策略なのかな。

東海フォレストのイケメンシニアドライバー
バス


このバスは営業用のものではなく、あくまでも小屋泊まりの方の送迎バスという位置づけ。
よって、テント泊の方はバスを利用できず、 4時間かけて歩くという。
おまけに酷い悪路で、イケメンシニアドライバーさんの運転さばきをもっても、
バスは右に左にと大きく車体を傾ける。
どこかにつかまっていないと座席から振り落とされてしまうほどだ。


同じバスに乗って、千枚小屋を目指したのは 17名。
団体さんはいない。
ほとんどが単独か二人組の男性だ。

初心者は近寄らない山域だからね、真っ黒に日焼けした髭もじゃの
山男なんかがいるのかしらと思ってたけど、ごくフツーの人達だった。


荒川三山-赤石岳縦走

1日目は千枚小屋 ( 標高 2565m) までの標高差+1618m (−137m)を登っていくだけの行程。
小屋が少ない南アルプスは、その次の小屋まで更に5時間もかかるため、ほとんどの方は千枚小屋泊だ。

ようやく到着した椹島ロッジで身支度を整え、8:15 ほぼ最後尾からスタートした。

椹島ロッジからスタート
椹島看板

登山口から10分位のとこ
滝

**
スタート直後からかなりの急登。
我慢して登っていたが・・・体調は最悪だった。
寝てない身体に体重の 1/4 の重さのザックが肩に食い込む。
ガルモント(登山靴)がたまらなく重い。
息が上がる。汗が落ちる。しんどい。脚が上がらない。苦しい。楽しくない。足を止めたい。

いくらなんでもおかしいだろ。
まだ始まったばかりじゃないか。
もしかして・・・この症状・・・シャリバテか・・

1 時間経過後、ついにワタシから「休みたい」と C ちゃんに告げ、
稲荷ずし 1 個とアミノバイタル顆粒を口にした。

そしたら・・・・
アッサリ復活した。
登山もウルトラと同じで復活があるんだね。
3 日間の山行の中で一番辛かったのはこの時の1時間。
やっぱりエネルギーって大事なんだよなーって身をもって感じたよ。

**
歩き始めて2時間ほど経った頃、
「ねね、アレ〇さんがいるよ」と、 C ちゃんが言う 。
見ると、緑色のザックにキャップの30代のソロ男性が見えた。
山の中で知り合いに会うと嬉しいよね〜

って、知り合いじゃないじゃん。
てか、たった今、『見た』だけですれ違いもしていない。
そもそもアレ○さんだって知り合いじゃない。勝手にファンなだけだ。

ここからは勝手にアレ○さん似の男性をアレ○さん(仮)と呼び、
『アレ○さん(仮)さん、岩の上で休憩してるよ、今日は寝ないんだね』とか、
『アレ○さん(仮)ちょっとバテてきたみたいよ』とか、
アレ○さん(仮)ネタでコソコソ会話をしていた。

こんなことをしていたら本物のアレ○さんは怒るだろうか。
きっと笑って許してくれるよな、うん、きっと。
そんな事を考えながら歩を進めた。

原生林の中を進んでいきます。
013 (500x375)

標高は2000mを越えた。
ガスに覆われた空、
小さな雨粒が半袖の腕に当たる。

途中、見晴台という小高い場所の休憩所で休んでいるとアレ○さん(仮)もやってきた。

見晴し台といっても辺り一面真っ白で、全く見晴せない、ただの「台」なんだけどね。

二つあるベンチにそれぞれ座る。
会話は一切なし。

この人とは2日目の山小屋で酒を飲み交わすことになるのだが、
この時はまだそれを知らない。

**
14:11 千枚小屋に到着。
この山域は「東海フォレスト」が占有していて、数年前から山小屋をリニューアルしているから外観も内部もとっても綺麗。
022 (500x375)


小雨とはいえ雨に濡れた身体は冷えていた。
Cちゃんが淹れてくれたコーヒーを飲む。
インスタントコーヒーなのに淹れるという漢字を使っていいかわからないが、
とにかく、ここで飲んだコーヒーの味を一生忘れることはないだろう。
あー、これを飲むためにワタシは登ってきたのかと思った。

小雨だった雨がザーザー降りに変わった。

知らないうちに先行していた登山者をパスしていたようで、
同じバスに乗っていた人達は一様にカッパを着ていた。
30分遅れてアレ○さん(仮)も到着。

ストーブの傍らで濡れた服を乾かしていたアレ○さん(仮)の隣でワタシ達も濡れた帽子を乾かす。
やはり会話はない。

Cちゃんと翌日に食べる荒川小屋のカレーの話題になったその時だ。

いきなりアレ○さん(仮)が話しかけてきた。

『やっぱりそうですよね、荒川小屋のカレーですよね』

『そりゃそうですよ、荒川小屋のカレーですよ』

これが彼と話した初めての会話だった。

ここから山に取り憑かれた38歳独身、教員の彼のクレージーな話が始まった。

続く


にほんブログ村


にほんブログ村

にほんブログ村 アウトドアブログ 登山へ
にほんブログ村
スポンサーサイト

comment

管理者にだけ表示を許可する

もす!
南アルプスエエですね~♪
20年以上前の昔の年末年始に地図の下の方にある兎岳に行った事があります。(兎年ってだけで)兎岳、聖岳、上河内岳に行った、、、と思う

アレ◯さん、楽しみ~(^_^)

ハマーさん

もす!
えー!
兎岳、聖岳、上河内岳って、メチャクチャ玄人好みの山域じゃないですか!
20年前っていったら、大学生の頃でしょうか?
兎年だから兎岳って安易な発想も好きだわー。
09 | 2017/10 | 11
Su Mo Tu We Th Fr Sa
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

PP151

Author:PP151
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる