はらくだしPPの大問題 南ア 荒川三山-赤石岳縦走

南アルプス 荒川三山-赤石岳縦走【3】 千枚岳-丸山-悪沢岳 辛すぎるわ 誤削除と再掲載(涙)

辛い・・辛すぎる。
縦走レポ【4】を書こうとしていたら・・・・なんてこった。
すでに公開していた【3】を削除してしまった。

PCの前で固まり、しばらく茫然としていたが、
ワタシは悲しみから立ち上がった。

涙を拭き、もう一度【3】を書くことにした。(大げさ)

****

千枚小屋の朝は早い。

ロングコースに備え、4時には小屋の前に大勢の人がいた。
おにぎりをもぐもぐ食べているアレ○きさん(仮)の姿も見える。

小屋の前には黒々としたでっかい富士山の輪郭がほんやりと見える。


今日は、7つの山を縦走し、赤石岳避難小屋までの行程。

千枚岳(2880m)
丸山(3032m)
悪沢岳(3141m)
中岳(3083m)
前岳(3068m)
小赤石岳(3081m)
赤石岳(3120m)

荒川三山-赤石岳縦走

ワタシ達は日の出を千枚岳で迎えるために、
4時5分に小屋を出発した。

30分前までは布団の中にいた身体。
朝食だって食べてないのに、いきなりの急登だよ。
写真を撮ると見せかけて途中で脚を止めるというセコイ作戦をとりながら進んで行く。

4:24 空が赤くなってきた。

026 (500x375) (2)


左側の双耳峰は笊が岳、右側の丸いのは布引山。(アレ○きさん(仮)に教えてもらった)
笊が岳

4:43 やっぱり富士山の山容は美しい
030 (500x375) (2)


いつの間にか森林限界を越え、千枚岳までもう少しだ。

4:52 千枚岳山頂に人が見えたぞ。もう少しだ。
山頂の人

4:53 1座目の千枚岳(2880m)に到着。
アレ○さん(仮)も登ってきた。リクエストに応えて写真を撮ってあげる。
5:02 日の出 
山頂



千枚小屋のお弁当は2人で分けようと1つだけ買っていた。
袋を開けると小さなおにぎり3つ。
そのうち1つを食べる。

緊張しているのか、胸がいっぱいなのか、
なんだかわからないけど、喉を通らない。

半分をラップに包みなおしてポケットに入れた。

そのラップが後で緩んできて、スマホやらモバイルバッテリーやらがご飯粒だらけになることも知らずに。

千枚岳直下の切り立った急崖を下り、丸山に登り返す。
コモ丸山

振り返えると千枚岳があんなに遠くだ。岩の上に見えるのは登山者かなー?
千枚岳500

ズームしてみると・・・やっぱりそうだ。登山者が見える。
千枚振り返り1

ワタシの好きな一枚。千枚岳の後の富士山が素敵だ。
045 (480x360)


5:51 2座目の丸山に到着。千枚岳から45分位かな。
丸いから丸山なんだろうって・・バカにするなよ。おいら、こう見えて3032m超えなんだぜ。
丸山

丸山を振り返ってみたら・・・マジで丸いわ
丸山振り返り

丸山を過ぎると岩伝いの登下降の後、悪沢岳を目指して大岩の間を進む。
悪沢岳は岩のピークで、巨岩が積み重なさる山。
名前の通り、荒々しくて、ゴツゴツしていて、なんか尖がってて、不良っぽい。
頭ん中でパイレーツ・オブ・カリビアンのテーマ曲が流れる。
いや、あれは海賊の話だ、山賊の映画ってあったっけ?
悪沢

6:32 3座目 悪沢岳(荒川三山の東岳)に到着 標高3141m 百名山 丸山から36分で到着 

深田久弥著 「日本百名山」より、
 読者の皆様にお願いしたいのは、どうかこれを東岳とは呼ばず、悪沢岳という名で呼んでいただきたい。
いったい東岳という平凡な名はいつ付けられたのであろう。
おそらく荒川岳の東方にある一峰と見なしたに違いない。
しかし、荒川岳の続きと見るにはあまりにこの山は立派すぎる。
南アルプスでは屈指の存在である。


深田久弥をぶったぎって、標識は「Arakawa-higashidake」
Cちゃんが、「カッコつけちゃって・・Southern Alps(サザンアルプス)だって」・・と言う。
悪沢標識

お、もう一つの標識があった。こっちは縦書き。
で、やっぱり「荒川東岳」
057.jpg

この山はどっちの名前で呼んでほしいんだろうか・・

つづく


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南アルプス 荒川三山-赤石岳縦走【2】千枚小屋の夜 クレージーなアレ○さん(仮) / ワタシもまたイカレていた。

ワタシは山に関しては知識も経験もまだまだ浅いため、ベテランの方を尊敬しているし、
そういった方々のお話を聞くことがとても好きだ。

ストーブに当たりながら、アレ○さん(仮)の話に耳を傾ける。

彼が登山を始めたのは2015年8月だという。

なんだ、ワタシの方が先輩じゃないか、とこの時は思った。

彼が初めて登った山は標高599mの高尾山。

ダイエットが目的だったという。

上司に薦められ、次に登ったのがいきなり標高2967mの甲斐駒ケ岳。

駒津峰から見えた景色が彼を山の虜にした。
山に魅せられ、山に登ることだけを考える毎日。
あれから2年、1週もかかすことなく、週末は山に登った。

そして、なんと2年足らずで百名山64座を制覇。
2年間で64座は現役を引退した方か、大学生くらいだろう。

今回の行程は、荒川三山→赤石岳→聖岳→光岳と百名山を4座。

一旦、東京に戻ったらすぐに北アルプスに向けて出発するんだと。

ワタシは口ポカンと聞きながら、
『あのー、それ、おかしいですよー、かなーりクレージーですよー』
と、一応、おしえてあげた(笑)

『あはは、そうなんすよねー、貯金がどんどん減って、ヤバイっす』

ヤバイっすなんて言いながら彼は誇らしげで、
その笑顔がいいなって思った。

**

小屋の夕食はチキンのトマト煮
ご飯とお味噌汁はお代わり自由です。
チキン


夕食を食べたら消灯時間までは自由。

明日の早出に備えて、すでに寝ていらっしゃる方が多く、Cちゃんも寝ちゃった。

雨は止んでいたのでワインを買ってテラスに出る。
チョコレートをつまみに1人でちびちびやる。

ガスはまだ全力で居座っていて、辺り一面真っ白でだ。

隣のベンチの意気投合したソロ男子2人の会話が入ってくる。
会話の内容は、80年代のバンドやおニャン子クラブのこと。
山に来てその話かよって、エアーツッコミを入れる。

別のベンチでは数人の登山者が口々に黒部五郎岳のカールの素晴らしさを熱く語っている。
まるで我が子を自慢するかのように黒部五郎岳への愛を何度も何度もリピートするもんだから…

あれから黒部五郎岳が気になってしょうがない。

**
消灯の20時に布団に入るが全く寝付けない。

お酒を飲んでいるし、身体も疲れているはずなのに、翌日の事を考えると興奮して眠れないんだ。

今、走りたいと思った。
今だったら20キロ走れる、
10キロじゃ足りないんだよ、20キロなんだよ。

ワタシも相当イかれているぜと客観的に自己評価し、
走れない代わりに、せめて寝返りをうった。

いつの間にか眠っていたようだ。
3:30にCちゃんに起こされた。

アレ○さん(仮)が、星がでてますよ!
と、興奮した声で教えにきてくれた。

つづく

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南アルプス 荒川三山-赤石岳縦走【1】椹島ロッジ→千枚小屋 アレ○さん(仮)との出会い

南アルプスの山はアクセスが悪い。
登山口の椹島ロッジまでのアクセスは、車だと新静岡 IC から畑薙駐車場まで 70 キロ、
そこから送迎バスで 1 時間。
一番早い送迎バスの出発時間が7:30と遅いのは山行時間を短くして
小屋に泊まってもらおうという策略なのかな。

東海フォレストのイケメンシニアドライバー
バス


このバスは営業用のものではなく、あくまでも小屋泊まりの方の送迎バスという位置づけ。
よって、テント泊の方はバスを利用できず、 4時間かけて歩くという。
おまけに酷い悪路で、イケメンシニアドライバーさんの運転さばきをもっても、
バスは右に左にと大きく車体を傾ける。
どこかにつかまっていないと座席から振り落とされてしまうほどだ。


同じバスに乗って、千枚小屋を目指したのは 17名。
団体さんはいない。
ほとんどが単独か二人組の男性だ。

初心者は近寄らない山域だからね、真っ黒に日焼けした髭もじゃの
山男なんかがいるのかしらと思ってたけど、ごくフツーの人達だった。


荒川三山-赤石岳縦走

1日目は千枚小屋 ( 標高 2565m) までの標高差+1618m (−137m)を登っていくだけの行程。
小屋が少ない南アルプスは、その次の小屋まで更に5時間もかかるため、ほとんどの方は千枚小屋泊だ。

ようやく到着した椹島ロッジで身支度を整え、8:15 ほぼ最後尾からスタートした。

椹島ロッジからスタート
椹島看板

登山口から10分位のとこ
滝

**
スタート直後からかなりの急登。
我慢して登っていたが・・・体調は最悪だった。
寝てない身体に体重の 1/4 の重さのザックが肩に食い込む。
ガルモント(登山靴)がたまらなく重い。
息が上がる。汗が落ちる。しんどい。脚が上がらない。苦しい。楽しくない。足を止めたい。

いくらなんでもおかしいだろ。
まだ始まったばかりじゃないか。
もしかして・・・この症状・・・シャリバテか・・

1 時間経過後、ついにワタシから「休みたい」と C ちゃんに告げ、
稲荷ずし 1 個とアミノバイタル顆粒を口にした。

そしたら・・・・
アッサリ復活した。
登山もウルトラと同じで復活があるんだね。
3 日間の山行の中で一番辛かったのはこの時の1時間。
やっぱりエネルギーって大事なんだよなーって身をもって感じたよ。

**
歩き始めて2時間ほど経った頃、
「ねね、アレ〇さんがいるよ」と、 C ちゃんが言う 。
見ると、緑色のザックにキャップの30代のソロ男性が見えた。
山の中で知り合いに会うと嬉しいよね〜

って、知り合いじゃないじゃん。
てか、たった今、『見た』だけですれ違いもしていない。
そもそもアレ○さんだって知り合いじゃない。勝手にファンなだけだ。

ここからは勝手にアレ○さん似の男性をアレ○さん(仮)と呼び、
『アレ○さん(仮)さん、岩の上で休憩してるよ、今日は寝ないんだね』とか、
『アレ○さん(仮)ちょっとバテてきたみたいよ』とか、
アレ○さん(仮)ネタでコソコソ会話をしていた。

こんなことをしていたら本物のアレ○さんは怒るだろうか。
きっと笑って許してくれるよな、うん、きっと。
そんな事を考えながら歩を進めた。

原生林の中を進んでいきます。
013 (500x375)

標高は2000mを越えた。
ガスに覆われた空、
小さな雨粒が半袖の腕に当たる。

途中、見晴台という小高い場所の休憩所で休んでいるとアレ○さん(仮)もやってきた。

見晴し台といっても辺り一面真っ白で、全く見晴せない、ただの「台」なんだけどね。

二つあるベンチにそれぞれ座る。
会話は一切なし。

この人とは2日目の山小屋で酒を飲み交わすことになるのだが、
この時はまだそれを知らない。

**
14:11 千枚小屋に到着。
この山域は「東海フォレスト」が占有していて、数年前から山小屋をリニューアルしているから外観も内部もとっても綺麗。
022 (500x375)


小雨とはいえ雨に濡れた身体は冷えていた。
Cちゃんが淹れてくれたコーヒーを飲む。
インスタントコーヒーなのに淹れるという漢字を使っていいかわからないが、
とにかく、ここで飲んだコーヒーの味を一生忘れることはないだろう。
あー、これを飲むためにワタシは登ってきたのかと思った。

小雨だった雨がザーザー降りに変わった。

知らないうちに先行していた登山者をパスしていたようで、
同じバスに乗っていた人達は一様にカッパを着ていた。
30分遅れてアレ○さん(仮)も到着。

ストーブの傍らで濡れた服を乾かしていたアレ○さん(仮)の隣でワタシ達も濡れた帽子を乾かす。
やはり会話はない。

Cちゃんと翌日に食べる荒川小屋のカレーの話題になったその時だ。

いきなりアレ○さん(仮)が話しかけてきた。

『やっぱりそうですよね、荒川小屋のカレーですよね』

『そりゃそうですよ、荒川小屋のカレーですよ』

これが彼と話した初めての会話だった。

ここから山に取り憑かれた38歳独身、教員の彼のクレージーな話が始まった。

続く


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